武蔵御嶽神社所蔵国宝「赤糸威鎧」に付く兜を模写

平安道斎(鈴木道男氏)と若手甲冑師により、甲冑師西岡文夫氏の復原した国宝 「赤糸威鎧」(青梅市郷土博物館所蔵)を参考に、国宝赤糸威鎧に付く兜(赤糸威十四枚張片白星兜(厳星兜))を制作しました。
一日約2~3時間の作業で鉢の漆仕上げまで約6ヶ月、しころは漆仕上げまで約9ヶ月、 伏組まで約3週間、組み立てまで細かい作業も含めて約一年半かけて作り上げた鈴甲子雄山の自信作です。(非売品)
兜鉢、金具、シコロ、絵革、伏組など細部に至るまで忠実に再現しております。

青梅市郷土博物館所蔵の国宝赤糸威鎧は、鎌倉武士である畠山重忠が奉納したと伝わる平安時代後期の大鎧で、平安時代、十数枚の鉄板から成り、星が大きい厳星兜(いがぼしかぶと)が大鎧に付く兜として流行していたそうです。
星とは、表面に突起した鋲のことで、これが見られるものを星兜といいます。
平安時代に大鎧の形式が確立すると、星の粗い大星の兜が用いられるようになり、これを俗に厳星(いがぼし)の兜といいます。

よかったらシェアお願いします
目次